オススメマンガ『風雲児たち』

 

風雲児たち (1) (SPコミックス)

風雲児たち (1) (SPコミックス)

 

 

 

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

 

 

ザ・日本の歴史。

小学生の頃から読んでいる唯一のマンガになってしまった。

 

 

 学校や予備校などにあってもおかしくない内容だと

思うのだが。

 

しかしこのマンガを知っているのはかなりのマニアで

ほとんどの人は見たことすらないのではないかと思う。

 

舞台は江戸時代。

徳川幕府の誕生から滅亡までを描いた話である。

といってもいまだに続いているのだが…。

 

最近はようやく幕末に入り、西郷隆盛坂本竜馬などが

活躍する実に幕末らしいドラマチックな場所を描いている。

 

表紙から見ると時代劇のようでとっつきづらいようだが

ギャグマンガなので大変読みやすい。

 

こういうマンガを読むと自分は日本の歴史について

全く何も知らないんだなということを

改めて気づかされる。

 

    江戸時代なんていろんな時代劇をたくさんやっているのにも

かかわらず、江戸時代で知っているものといえば

家康と信長と秀吉くらいのものなんだなと

いうことに気づく。

 

昔は本当に見かけることもなかったんだけれど

このマンガには根強いファンがいるせいなのか

最近は少しずつ駅前の本屋でも見かけるようになった。

 

 題名の通り、徳川幕府の過酷な歴史の中で

自由闊達に生きたり、

戦い押しつぶされたりなど時代に翻弄される人々の様々な一生を描いていく話である。

 

昭和のマンガ家らしく、基本ギャグマンガであるのに

悲惨なところがものすごく生々しく悲惨に感じられて

子供の頃の私は大いにショックを受けたものである。

 

平賀源内の死とか高野長英の死とか最近では田中河内介とか

やな場面だったな〜)。

 

悲惨なシーンとかは昭和のマンガ家のほうが

ずっとうまいよなと思うことがけっこうある。

まだ読んだことのない人はぜひ!

 

『おろしや国粋夢譚』とか『冬の鷹』『ふぉん・しいほるとの娘』とか

さまざまな小説を参考にしてるのは明らかだが

『いや、このマンガのほうが

面白いぞ』、とけっこう思う。

 

今はとうとう幕末にさしかかり、西郷隆盛などが活躍しているが

(この人が人気があったわけがよくわかる)。

ぜひ、この作者には死ぬ前に幕末を

描ききってほしいと願うばかりである。

もういい年にちがいないだろうし。

  

 

 

風雲児たち 幕末編 1巻
 

 

 

 

新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

 

 

 

冬の鷹 (1976年) (新潮文庫)

冬の鷹 (1976年) (新潮文庫)

 

 

 

ふぉん・しいほるとの娘(下) (新潮文庫)

ふぉん・しいほるとの娘(下) (新潮文庫)

 
ふぉん・しいほるとの娘(上) (新潮文庫)

ふぉん・しいほるとの娘(上) (新潮文庫)