オススメマンガ『はいからさんが通る』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビを見ていたらアニメが流れてきて

思わず懐かしくなった。

 

もっともコミックが流行った昔も

アニメ化はされていたのだけれど。

 

バナナフィッシュといい、なんだか懐かしい

マンガが最近結構アニメ化されているようだ。

 

 

 

 

 

 

はいからさんが通る』は間違いなく

大和和紀の最高傑作である。

 

他にも『ヨコハマ物語』『ニューヨーク小町』

などちょっと『はいからさんが通る』と似た話もあって

それぞれ結構面白いのだけれども。

 

 

 

 

 

N.Y.小町(1) (講談社漫画文庫)

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やっぱりはいからさんが通る』が1番面白いと思う。

 

話自体がドラマチックで他の話よりも

盛り上がってる。

 

  

大和和紀の話って必ず時代が江戸だったり、明治だったり、

大正だったり、今じゃない時代なんだけれども。

要するに異国情緒あふれるロマンを

楽しむ話が大体メイン。

 

現在、『イシュタルの娘』と言う話を連載しているけれど

イマイチだなと思うけど、今でも第一線で活躍しているというのは凄いと思う。

 

 

 

 

 

イシュタルの娘 ?小野於通伝? コミック 1-16巻セット

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『ヨコハマ物語』のヒロインが私は1番好き

紅緒がさらに紅緒みたいになったキャラ

本当は主人公じゃないんだけれども

主人公よりずっと魅力的なキャラだった。

 

どうも大和和紀は主人公をとても

女らしい女にするか、

それともハチャメチャな女にするかの

どっちかにするらしく『ヨコハマ物語』ではそういう二人の

ダブルヒロインの物語

ハチャメチャの方が

ずっと生き生きしていたような

気がするので

私はすごくあのヒロインが好きだった。

 

最初の頃とは違って、紅緒もどんどん後半は

真っ当になっていくので私はつまらないと

思うようになってしまった。

 

話自体はすごく盛り上がって

行ったんだけれども。

 

紅緒の何をしでかすか分からないところが

面白かったのになぁとなんとなく残念な気持ちになってしまった。

 

話は少女漫画によくある恋愛もの

突然いなくなってしまった恋人を

どこまでも探して追いかけていく話。

 

果たして2人は結ばれるのかといういかにも

よくありがちな恋愛ものなのだけれども。

 

大和和紀の話ってまるで

ギャグ漫画そのもののようで

急にすごく悲しい話になるので、

『えっ?』と驚いてしまう。

 

私は結構後半の悲しい盛り上がり方に戸惑ってしまった。

 

『キャンディキャンディ』とかもそうなんだけれども

楽しい話のようで

全然すごく悲惨な話だったりする。

はいからさんと関係ないけど。

 

キャンディーは結局、最愛のテリーとは結ばれないまま

話は終わってしまい『丘の上の王子様』という

実は自分の後見人と最後結ばれるというラストに

子どの頃の私はすごく納得がいかなかった。

 

 

 

 

   

 

コメディーだと思っていたのに

非常に深刻な話だったので

 

大和和紀の漫画にもそういうところがよくある。

 

 

ちなみに『あさきゆめみし』の作者でもある。

これはこれで古典の名作だし、この作者は

画風もしっかりしているので読み応えがある。

 

 

 

あさきゆめみし 完全版1

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それにしても今とは違う時代設定を書きたがる

マンガ家には驚いてしまう。

 

何しろ江戸時代の服装とか平安時代の生活とか

大正時代の文化とかそういったものは

書こうとすると全然わかっていない事に

すぐ気付く。

 

こういうのはその時代背景が

頭に入っていないと

全く何一つ絵に描くことができない。

 

読む側にとってはそう重大なことでは無いのだけれど

そういうこと1つとってもなかなか凄いと思ってしまう。