カーテンを買った
引っ越しをしてきて半年以上、ようやくカーテンを買った。
というのも金がなく、カーテンは
そんなに安いものではないので。
どれを買おうか色々と迷ってしまい、
ずいぶん時間がかかってしまった。
「カーテンなんかなくても良い」と
父は無邪気に言ったけれど
「男はなくてもいいけど女には必要なので。」と
言って買ってもらった。
そもそも 父は買っていたというのに…。
どうしてもそのうち買わなくてはならないことはわかっていた。
「買い物は急ぐ必要は無い。
たいてい他のもので代用が効く」
とミセス美香は言っていたけれど。確かにその通りなんだけれども。
今年の夏は非常に暑く、
窓に近い席にずっといるので、
腕がだんだんとジリジリ焼けて
「うう…暑い。」となり、カーテンがどうしても
欲しくなったので、もうこの際だと妥協することにした。
一度かなり欲しいデザインのカーテンがあったが
4万円もするので母に反対されて泣く泣く断念した。
あまりにも高すぎたのだろう、
「そんなのちっともいいと思わない。」
と言われて非常にムカっときたのだが
「これはヨーロッパではモリスという代表的なデザイナーの
『いちご泥棒』という1番人気のあるデザインなんだよ」と
心の中で反論した。
結局選んだこのカーテンはニトリのものである。
値段は1万5千円。
母に1万以上は出せないと言われて
15%オフのところを、
「細かい模様を出さなければ安くできる。」
と言われたので1万以下にする事ができた。
正直ウィリアムモリスのカーテンはデザイン的にちょっと
不満があるところもあった。
というのもカーテンの
デザインというのは
あまり小さくないほうがいいのだと
途中で気づいたせいもある。
カーテンてそもそも大きいものなので
デザイン自体が細かいと非常に
コチャコチャしていて見づらいので
ある程度模様が大きい方が良い
のだということに気付いた。
ウィリアム・モリスって模様のようなデザインが多いので。
そうはいってもモリスの
『いちご泥棒』はかなり気にいっていたので
やっぱりちょっと残念なのだけれど。
なかなかカーテンは
納得のいくデザインのものが
見つからなかった。
なぜだろう。
なんだかぼんやりとした模様が多いので
あまりぱっとしないと思った。
やっぱり面積が大きいせいなのかな。
部屋の印象を大きく左右するのだろう。
最近は壁紙などで
部屋の印象を変えるのが
はやっているけれど
そんなことをするぐらいだったら
カーテンで模様替えすると
もっと手軽に
できるのになぁと思う。