オススメマンガ『虹色とうがらし』

 

 

 

虹色とうがらし 1 (小学館文庫)

虹色とうがらし 1 (小学館文庫)

 

 

 

これこそまさにヒマつぶしにオススメのマンガである。

 

  あだち充と言えば『タッチ』で誰でも知っているけれど

『こんな話も書くんだ』と私はけっこう嬉しかった。

 

ところが割と売れてなかったのか、本屋に行っても

おいてない本屋もあったんで少し意外だった。

 

何しろあだち充である。

絵も話も安定していて、読みやすいし

いつものスポーツものと違ってちょっと新鮮だった。 

 

 

普通に楽しく読めるマンガである。

 

大抵の人がマンガに求めているものって

こういうものじゃない?

と思うようなマンガである。

 

いつものいかにものあだち充の主人公。

そしていつも通りのヒロイン。

 

 

 

それでいて『これは未来の話である』という

断りがありながらも、いきなり江戸時代の風景が出現する。

 

ちょっとばかりいつものあだち充と違う異世界の話である。

それでも最後まで手堅くまとめられており

それなりに紆余曲折とドラマの展開がある。

 

 

私などは最初から最後まで楽しく読むことができた。

美しい日本の景色の画面がこなれたタッチで

描かれているし、

ちょっと意外性のある物語も楽しい。

 

話は身寄りがいなくなってしまった主人公が

母親の遺言通りに「ここへ行け」と言われて

尋ねたところが自分の兄弟たちが住んでいることを知る。

 

しかも7人も、自分に兄弟がいた事を知る。

いったい自分は誰の子なんだろう

いうところから話が始まる。

 

それでいて7人兄弟のうちには

実は自分の兄弟ではない人物が

混ざっているということを知ってからこのドラマは始まる。

 

いずれにせよ何も深く考える事はなく

ただ楽しく読めるドラマが展開しているので

これはほんとにヒマつぶしにいいと思う。

 

誰にでも楽しく読める話。

 

なんで受けなかったのかな …。

 

 

虹色とうがらし 1 (小学館文庫)

虹色とうがらし 1 (小学館文庫)